バックテストは「過去に当たった条件探し」ではない
過去データから都合の良い条件を繰り返し探せば、高回収率の組み合わせは見つかります。しかし、その数字には偶然まで最適化されています。目的は高い数字を作ることではなく、条件を固定した後も傾向が残るか確認することです。
基本の6ステップ
- 仮説を文章にする:どの要因が、どの買い目に影響すると考えるか決めます。
- 条件と買い目を固定する:結果を見てから判定を変えないよう、比較方法まで先に定義します。
- 探索期間で集計する:対象数、的中率、回収率、収支を確認します。
- 偏りを調べる:月別・場別、最大払戻除外後の数字、条件を少し動かしたときの変化を見ます。
- 未使用期間で検証する:条件作成に使っていない期間へ、固定条件を一度だけ適用します。
- 前向きに記録する:公開後または採用後の対象を変更せず蓄積します。
探索期間と検証期間を分ける
同じ期間で条件作成と評価を行うと、自己採点になります。例えば12カ月を探索に使ったなら、その後の未使用6カ月で検証します。検証結果を見て条件を変更した時点で、その期間は新しい探索データになり、別の未使用期間が必要です。
最低限確認したい診断項目
- サンプル数:少数の結果を一般化していないか
- 最大払戻除外:一撃の高配当に依存していないか
- 月別・場別:利益が一部の区間だけに偏っていないか
- 条件感度:閾値を少し変えただけで崩れないか
- 独立期間:未使用データでも同じ方向の結果か
- 前向き成績:条件固定後に実際の傾向が続くか
バックテストで分からないこと
十分に検証しても、将来の結果は確定しません。選手状態、欠場、進入、展示、天候、オッズ変動など、過去データだけで固定できない要素があります。バックテストは保証ではなく、根拠の弱い思い込みを減らすための手段です。